今回の内容は、ビクセン太陽投影板についてです。太陽投影板を使った印象としては簡単に組み立てることができ、太陽の黒点もバッチリ確認できます。太陽観測には、天体望遠鏡に太陽観測フィルムを付けて直接見る方法や太陽投影板に太陽を映し出して見る方法などがあります。太陽投影板を映った黒点を周りの人たちを一緒に黒点を見て楽しむことができます。ぜひ、太陽投影板を使って黒点をチェックしてみましょう!
太陽観測は安全第一に!
太陽観察は、宇宙に興味を持つすべての人にとって、非常に魅力的な活動です。特に「太陽投影板」を使用することで、安全かつ簡単に太陽の詳細を観察できます。ただし、太陽観察には必ず注意すべき点があります。太陽光を直接観察することは目に大変な危険を伴います。特に小さな子供がいる場合は、観察の際に特に注意が必要です。
黒点観測の基礎知識
よく「太陽にはなぜ黒点があるの?」という質問されます。太陽に黒点が見えるのは、周りよりも温度が低いために黒く見えます。太陽の活動が活発になるとたくさんの磁力線が太陽表面から飛び出し、この強い磁力線によってプラズマガスの対流が妨げられるため表面温度が下がると考えられています。
また、太陽の黒点を、毎日、観測していると黒点が移動しているのがわかります。これは太陽が自転しているためです。すぐに消滅するものや、しばらく残るものもあり、常に変化しています。黒点は約11年を周期として増減を繰り返しており、2025年頃には黒点の活動がピークに達すると予測されています。
ビクセン太陽投影板を組み立てる
「ビクセン」は国内では最も有名な天体望遠鏡メーカーです。「ビクセン ポルタⅡA80mf」は、初心者でも扱いやすく、人気のある天体望遠鏡です。ビクセン太陽投影板は、初心者向けに設計されており、簡単に組み立てることができ、特に「A80MF」鏡筒をお持ちの方には、「Aセット」の購入がおすすめです。「Aセット」には、45mmDCリングや接眼アダプターが含まれており、これらを利用して安全に太陽観察が可能です。
ビクセン太陽投影板Aセット取扱説明書より
ポルタⅡA80mfに太陽投影板を取り付けると写真のようになります。
安全に太陽を観察するためのポイント
太陽投影板での観察は安全性が高いのですが、いくつかの注意点があります。投影板に太陽を映し出す際、接眼レンズは非常に熱くなります。これは、虫メガネで光を集めるのと同様の現象で、直接目で見ると大変危険です。ファインダーは必ず外し、万が一にも直接目で太陽を観察しないようにしましょう。
天体望遠鏡はバランスがとても大事!
鏡筒の重心がずれていると望遠鏡が安定しません。揺れの原因にもなります。天体望遠鏡を使う場合はバランスを取ることが重要です。まず、太陽投影板をセットします。次に鏡筒のクランプを緩めます。すると鏡筒が動きますので、前後のバランスをとります。私が実際に使用してみたところ、鏡筒の接眼レンズ側(望遠鏡をのぞく側)に、めいいっぱい動かすとバランスが取れている印象でした。バランスが取れてたら鏡筒のクランプを閉めて固定します。
太陽を導入するコツと方法
太陽を望遠鏡に導入する際には、投影板の影を利用します。鏡筒の影が最も小さくなる位置を見つけることで、正確に太陽を導入できます。その後、投影板上に太陽を映し出し、ピントを合わせることで、鮮明な黒点の観察が可能になります。
黒点観測をカメラで記録する方法
太陽黒点を画像で収めたいときは、一眼レフカメラを使用すると良いでしょう。ただし、専用の太陽フィルターを使用し、安全に撮影することが重要です。例えば、「アストロソーラー太陽黒点観測フィルターフィルム」を使用することで、鮮明な太陽像を得ることができます。
まとめ
太陽の黒点を最初に観測したのは、16世紀の天文学者ガリレオ・ガリレイでした。彼は望遠鏡を使用し、太陽を直接観察していましたが、その結果、視力を失ったとされています。ビクセン太陽投影板を使用することで、簡単かつ安全に太陽黒点の観察が楽しめます。特に、太陽黒点を観察したい人にとって欠かせない存在となるでしょう。安全に配慮しながら、太陽観察を楽しんでください。