🐵【モンキー星雲(NGC2174)】場所・特徴・観察シーズンまとめ

*当サイトは一部アフィリエイト広告を使用しています。

冬の夜空を見上げると、誰もが最初に見つけるのがオリオン座です。三つ星やオリオン大星雲があまりにも有名ですが、実はそのすぐ近くにとってもチャーミングな名前の天体が隠れているのをご存知でしょうか? その名も、「モンキー星雲(NGC 2174)」。今回は、まるでお猿さんが宇宙を覗き込んでいるようなユニークな姿をしたこの星雲についてわかりやすく解説します。

目次

モンキー星雲ってどんな天体?

モンキー星雲は地球から約6,400光年離れた場所にある星雲で、中心部に存在する明るく高温の星が放つ強力な紫外線によって、周囲のガスが照らされ赤く輝いて見えます。ただし肉眼ではその色をほとんど感じることはできず、カメラで長時間撮影することで初めて赤い光がはっきりと写し出されます。この星雲は新しい星が次々と誕生している「星形成領域」でもあり、複雑な物理的プロセスを経て現在のサルのような独特の形が作られました。一度サルに見えてしまうと、もうサルにしか見えなくなるのが不思議です🐵

モンキー星雲の場所はどこ?

モンキー星雲は、オリオン座とふたご座の近くに位置する星雲です。探す際の目印としては、ふたご座の明るい星である「カストル」や「ポルックス」、そしてオリオン座の「ベテルギウス」が挙げられ、これらの星の並びをたどっていくと見つけやすくなります。観察や撮影に適しているのは冬の12月から3月頃。この時期は夜の早い時間から高度が高く、光害の影響を受けにくい条件で楽しめます。

2月中頃の夜空。この頃、モンキー星雲は高い位置にあります

モンキー星雲を撮影するには?

モンキー星雲を撮影するには、ある程度の準備と時間が必要です。望遠鏡は、星雲の形を捉えやすい焦点距離400〜1000mm程度が目安で、口径は80mm以上の中望遠クラスが、写り方と扱いやすさのバランスが良い印象です。
カメラは、赤い光(Hα)を捉えやすい改造カメラや天体用CMOSカメラを使うことで、星雲の赤い部分をよりはっきり表現できます。

露出時間はやや長めに考えたい天体で、1枚あたり2〜5分程度を基準に、赤道儀の性能や空の明るさに応じて調整します。これを何枚も撮影して重ね、合計で1〜3時間以上になると、モンキー星雲の淡いガスの広がりが少しずつ浮かび上がってきます。短時間ではなかなか形が出にくいため、撮影枚数を重ねることが仕上がりを大きく左右します。少し根気は必要ですが、撮れたときの満足感は大きい星雲です。

通常の向き(北が上) 。この状態だと、複雑な広がりを持つ美しい星雲に見えます。
上下を反転させた向き(180度回転)。 どうでしょう?右側を向いた「サルの横顔」に見えませんか?

まとめ

オリオン座の頭上、ふたご座の足元でひっそりと、しかし力強く輝くモンキー星雲(NGC 2174)。巨大な水素ガスの雲が、偶然にも横顔の猿のように見えるその姿は、まさに宇宙のアートですね。天体写真ファンにとっては、Hα線で浮かび上がる赤く複雑なディテールがたまらない、非常に撮りごたえのあるターゲットでもあります。冬の夜空を見上げる際は、有名なオリオン大星雲だけでなく、少し視線を上げてこの「宇宙のお猿さん」を思い出してみてください♪

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次