天体望遠鏡メーカーのビクセンから発売されている、手軽に月を楽しめる「ミルムーン」を購入しました。月だけを見るためのシンプルなつくりで、組み立ても操作もむずかしくありません。初心者でも迷わず月を見つけられるところが気に入っています。きれいな月を眺めていると、「写真に残せたらいいな」と思うことがあります。そこで今回は、スマホで月を撮れるのか試してみることにしました。その様子や感じたことをまとめます。
スマホを手で持って撮影してみた結果
まずは、アイピースに映る月をスマホで直接撮影してみました。しかし、これはなかなか難しい……。どうしても手ブレが起きてしまい、シャッターを押すたびに画面が揺れてしまいます。姿勢を工夫しても完全には防げず、何十枚か撮影したものの、満足できる写真は撮れませんでした。やはり、手持ち撮影には限界があると実感しました。

ビクセン スマートフォン用カメラアダプターを使ってみた
そこで、「ビクセン スマートフォン用カメラアダプター」を使ってみることにしました。このアダプターは接眼レンズにしっかり固定でき、スマホのレンズ位置も細かく調整できます。取り付けることで手ブレが大幅に減り、撮影がぐっと楽になりました。




月を撮影してみた
撮影に使用したスマートフォンは、Google Pixel 9 Proです。
●25mm(16倍)
低倍率では月が視野いっぱいにきれいに収まり、月全体の形を撮影することができました。
●7mm(57倍)
高倍率にすると、クレーターがよりはっきりと見えるようになります。クレーターの縁や内部の凹凸まで確認でき、その立体感も撮影することができました。



木星にも挑戦
月の近くに明るく輝く木星が見えていたので、「もしかして撮れるかも?」と挑戦してみました。導入には少し手こずりましたが、なんとか視野に入れることができました。
7mm(57倍)で観察すると、周囲に並ぶガリレオ衛星も確認できます。撮影してみると、写真では小さな点にしか見えませんが、拡大すると衛星がきちんと写っていました。小さな成功ですが、とても感動しました。


実際の撮影はなかなかシビア
スマホ撮影には思った以上にコツが必要です。
- アダプター(約180g)+スマホ(約200g)で接眼部が重くなる
- しっかり固定しないとズレてしまう
- 軽量なミルムーンではバランスが不安定になりやすい
その結果、少し触れただけでも画面が揺れてしまいます。シャッターを押す瞬間も気を使い、タイマー機能を使うなどの工夫が必要でした。「慣れ」と「コツ」は確実に必要だと感じました。
まとめ
ミルムーンでの撮影は、決して「ボタン一つで簡単」というわけではありませんが、試行錯誤しながら撮れた一枚にはなぜか愛着がわきます。機材の重さで揺れやすい状態に気をつけながら、少しずつピントを合わせていく時間には、どこかアナログならではの楽しさがありました。
本格的な天体写真には及びませんが、自分だけの月を記録したい方にとっては、この組み合わせはなかなか面白い挑戦になると思います。興味があれば、ぜひ一度試してみてください。

