🌌【春の銀河を撮ろう!】黒眼銀河、クジラ銀河、まゆ銀河、ハンバーガー銀河、紡錘状銀河を撮影してみた

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春の夜空は、天体写真愛好家にとって魅力的な銀河が多くあります。この記事では、春に見やすい代表的な銀河たち(M64黒眼銀河、NGC4631クジラ銀河、M82葉巻銀河など)に焦点を当て、その特徴を詳しく解説します。美しい銀河の姿を通して、宇宙の壮大さを感じてみましょう。

目次

春の夜空に見える銀河

春の夜空には、魅力的な銀河たちがたくさん存在します。これらの銀河はそれぞれ個性的な姿をしており、天体写真の絶好のターゲットです。

●M64(黒眼銀河):暗黒帯が特徴的で、「黒い目」のように見える銀河。

●NGC4631(クジラ銀河):横から見た姿がクジラに似ている銀河。

●NGC4490(まゆ銀河):隣の銀河との影響で、繭のような形をした銀河。

●NGC3628(ハンバーガー銀河):真横から見るとハンバーガーのように見える銀河。

●NGC4565(紡錘状銀河):細長い形が特徴で、美しい姿を見せる銀河。

使用機材と撮影条件 – 天体写真撮影の環境

今回、使用した機材です。口径は200mm、焦点距離は2,000mm、F9.9)。バーティノフマスクを使用し、ピントを合わせました。ガイド鏡はZWOのミニガイド鏡を使用しました。このガイド鏡は、120mmと焦点距離が短いため、EdgeHD800での撮影は厳しいかなと思っていましたが、なんとか撮影できました。ステライメージにて画像処理。トリミングをしています。

【使用機材の詳細】

  • 鏡筒:セレストロン EdgeHD800
  • 赤道儀:ビクセンSXD2赤道儀
  • カメラ:CANON EOS 6D
  • オートガイド:ZWO ASI 120MM
  • ピント合わせ:WilliamOptics バーティノフマスク

「WilliamOpticsのバーティノフマスク 」を実際に使用してみると、とても明るくて、輝線も長く、ピントが合わせやすかったです。

撮影した銀河の解説 – 個性豊かな銀河たち

M64(黒眼銀河)

M64は、銀河の一部にある暗黒帯がまるで目のように見えることから「黒眼銀河」と呼ばれています。人の目というよりは、どちらかというと猫の目のようにも見えます。この銀河は地球から約1700万光年の距離にあり、かつて他の銀河と衝突・合体した結果、現在の姿になったと考えられています。

形が猫の目に似ています

NGC4631(クジラ銀河)

NGC4631は、地球から約3000万光年の距離にあり、真横から見た姿がシロナガスクジラに似ていることから「クジラ銀河」と呼ばれています。まるで宇宙の広大な海を悠々と泳いでいるようですね。近くには小さなNGC4627があり、重力相互作用によってNGC4631が歪んだ形になったと考えられています。さらに、NGC4631の中心部では、スターバースト(短期間に大量の星が生まれる現象)が起きています。

シロナガスクジラに似ています

NGC4490(まゆ銀河)

NGC4490は、りょうけん座に位置する美しい棒渦巻銀河で、蚕の繭のような形に見えることから「まゆ銀河」と呼ばれています。隣にあるNGC4485との相互作用によって、通常の銀河とは異なり、腕が伸びたような独特の形をしています。

蚕の繭のような形をしていますね

NGC3628(ハンバーガー銀河)

NGC3628は、地球から約3500万光年の距離にあり、天の川銀河とほぼ同じ大きさです。真横から見た姿がハンバーガーに似ていることから「ハンバーガー銀河」と呼ばれています。銀河を横から見ると、中央を横切る暗黒帯がハンバーガーのパティのように見えますね。また、NGC3628は、M65、M66とともに「しし座の三つ子銀河」と呼ばれるグループを形成しています。これらの銀河は互いに重力的な影響を及ぼし合っており、特にNGC3628の銀河円盤は、この相互作用によって歪んでいると考えられています。

ぺちゃんこのハンバーガー?

NGC4565(紡錘状銀河) – 細長い姿が印象的

NGC 4565は、地球から約4500万光年の距離にあり、細長い紡錘形をしているため「紡錘状銀河」と呼ばれています。その細長い姿は、まるで宇宙に浮かぶ針のようです。どちらかと言うと、グライダーを正面から見た姿にも似ています。中心部にはバルジと呼ばれる構造があり、その周りに薄い円盤状の構造が広がっています。

グライダーを正面から見た姿にも似ています

銀河の数と宇宙のロマン

宇宙には、観測可能な範囲だけでも2兆個以上の銀河が存在するとされています。それぞれの銀河には、数億から数兆個の星が含まれており、その中には生命が存在する惑星もあるかもしれません。広大な宇宙を想像すると、私たちにロマンと感動を与えてくれることは間違いありません。

まとめ

四季の中でも、春の夜空は天体写真撮影に適した銀河がたくさんあります。銀河ひとつひとつは同じ形をしておらず、それぞれが異なる成り立ちを持っています。今回ご紹介した銀河を、ぜひカメラで捉えてみてください。天体撮影は、宇宙の壮大さを身近に感じさせてくれるはずです。ぜひ、夜空を見上げ、春の星空を楽しみましょう!

 

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