👀【セレストロン ズームアイピース(8-24mm)】観測も撮影もこれ一本!徹底レビュー

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今回の記事では、天体観測と撮影の両方で活躍するユニークなアイテム、「セレストロン ズームアイピース 8-24mm (31.7mm)」を徹底解説します。焦点距離を自在に変えられるズーム機能に加え、一眼レフカメラを取り付けて天体写真撮影も可能なこのアイピースの特徴と注意点を、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。

目次

セレストロン ズームアイピース 8-24mmの特徴 – 多機能性と利便性

多彩な倍率を一台で – ズーム機能

接眼レンズのローレット(回転リング)を回すだけで、焦点距離を8mmから24mmまでシームレスに変更できます。これにより、低倍率での広い視野の観察から、高倍率での詳細な観察まで、このアイピース一つで対応可能です。倍率を変えるためにアイピースを交換する手間が省けるため、観測中に目標天体を見失う心配も少なくなります。

収納ケースも付属しています
焦点距離 8mmから24mmまで変更可能!

天体写真撮影も手軽に – 撮影対応設計

目当て部分のゴム(アイカップ)を外すと、42mmのTネジが現れます。このネジを利用して、市販のTリングを介して一眼レフカメラを直接取り付けることができます。これにより、手軽に天体写真撮影を始めることが可能です。

目当て部分のゴムは簡単に取り外すことができます
目当て部分のゴムを外すと42mmのネジになっています

幅広い天体観測に対応 – クリアな中心像

月面はもちろん、惑星(木星、土星など)、星雲、星団といった幅広い天体を観測できます。中心部の像は非常にクリアで、多くの天体観測を楽しむことができるでしょう。

セレストロン ズームアイピースの注意点 – 光学性能と機材のバランス

多機能なセレストロン ズームアイピースですが、いくつかの注意点もあります。

光学性能 – 周辺像の歪みと色収差

ズームアイピースの構造上、像が中心から遠ざかるにつれて歪み(像面湾曲)が生じたり、周辺部で色収差が気になる場合があります。これは、複数のレンズを組み合わせてズーム機能を実現しているため、避けられない部分もあります。高倍率になるほど、これらの影響は顕著になる傾向があります。

機材のバランス – カメラ取り付け時の注意

望遠鏡にカメラを取り付ける際は、望遠鏡全体のバランスに注意が必要です。特に、一眼レフカメラは比較的重いため、望遠鏡の重心が大きく偏り、不安定になることがあります。アイピース固定ネジだけでなく、鏡筒バンドなどでしっかりと固定し、落下を防ぐようにしましょう。また、架台のバランスウェイトなどでバランスを調整することも重要です。

カメラに取り付けて撮影 – 月と土星の撮影例

実際にカメラ(ペンタックスK3、バッテリーとSDカード込みで約800g)と取り付けて、月と土星を撮影してみました。ズームアイピースと合わせると重量が1kg近くなり、アイピースの固定部分への負担が大きくなります。アイピース固定ネジが1箇所のみのタイプの場合、特に緩みやすくなるため、2箇所で固定できるタイプの望遠鏡であれば、より安定した撮影が可能です。

 

カメラ部分が重くなるため、アイピースの固定部分への負担が大きくなります

8mm-24mmの見え方 – セレストロン NexStar Evolution 6でのテスト

今回、焦点距離1500mmのセレストロン NexStar Evolution 6を使用して、ズームアイピースの見え方をテストしました。コリメート法(望遠鏡のアイピースを通してカメラで撮影する方法)で撮影を行い、月と土星はペンタックスK3を取り付けて撮影しました。

セレストロン NexStar Evolution 6:焦点距離1500mm

<倍率>

■24mm:62倍

■18mm:83倍

■12mm:125倍

■8mm :187倍

■24mm

24mm
マンションの避雷針にピントを合わてみた
24mmであれば、月は2/3は見えています。
土星の環は確認できました

  

■18mm

18mm
避雷針も少しずつ細部がわかるようになってきました
83倍にもなると
環が確認できます

 

■12mm

12mm
形も細部まで見えてきました。
クレーターの詳細まで見えてきました
土星のカッシーニの間隙までは見えませんが、環の形はしっかりと確認できます。

 

■8mm

8mm
形や色もはっかりわかります
この拡大率で見ると迫力があります
カッシーニの間隙がなんとなくわかります

まとめ – セレストロン ズームアイピース 8-24mmの価値 – 多機能性と利便性を評価

セレストロン ズームアイピース 8-24mmは、一台で様々な倍率での観測と天体写真撮影の両方に対応できる、非常に便利なアイテムです。特に、観望中に急に撮影したくなった時などに、手軽にカメラを取り付けられるのは大きなメリットです。ただし、光学性能や機材バランスの注意点を理解した上で使用することで、より快適な天体観測・撮影を楽しめると思います。

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