🌕【天体イベント】皆既月食+天王星食の観測記録 – 次回は322年後の貴重な天体ショー

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皆さん、皆既月食をご覧になりましたか?天気が心配されましたが、私の住んでいる東京都下は快晴で、皆既月食を完璧に観測できました。赤銅色に輝く月は非常に神秘的で、つい見とれてしまいました。今回の皆既月食を見逃した方のために、写真や動画をアップしておきましたので、ぜひご覧ください。

目次

皆既月食とは何か?

皆既月食とは、月が満月の時に「太陽→地球→月」が一直線に並び、月が地球の影にすっぽりと入る現象を指します。部分的に影に入る場合は「部分月食」、全体が影に入る場合は「皆既月食」と呼ばれます。次に、地球の「影」について詳しく説明します。

半影と本影の違い

皆既月食とは、月が満月の時に、「太陽→地球→月」が一列に並び、月が地球の影にすっぽりと入り込む現象のことです。月の一部だけが本影に入り込むことを「部分月食」、月が完全に本影に入り込む現象が「皆既月食」と言います。地球の影には「本影」と「半影」の2種類があります。月がそれぞれの影に入る現象を「本影食」と「半影食」と言います。

 

半影とは、

地球の影の周辺にある薄暗い部分が「半影」です。半影月食はわずかに暗くなるだけなので、肉眼での確認は難しいです。観察しても月食と気付かないことが多いです。

本影とは

月が地球の影に完全に入り込んだ状態が「本影食」です。本影は影が濃いため、月が欠けたり暗くなる様子を確認できます。

皆既月食の赤銅色の謎

皆既月食の月が赤く見えるのはなぜ?

皆既月食中の月は、地球の影にすっぽり入るため、完全に見えなくなるわけではなく、赤銅色になります。この赤い色は、太陽光の赤い波長が地球の大気に屈折して月の表面に届くためです。青い光は大気で散乱されるため、月には届きません。

 

 

国立天文台HPより

皆既月食を撮影!

今回の皆既月食では、天王星食も観測できました。天王星は月の下に見える小さな点で、赤銅色の月と一緒に撮影しました。天体望遠鏡を使用して撮影しました。地球の自転によって星が「線」のように写ってしまうため、「赤道儀」を使用することで、星を「点」に写すことができます。

皆既月食
皆既月食中に、天王食が観測できました

天王星ってどんな惑星か?

wikipediaより

天王星は地球の約4倍の大きさを持ち、地球から約30億km離れています。自転軸が横倒しになっている珍しい惑星で、その理由は、大きな天体が衝突した結果と考えられています。天王星は、1781年にウィリアム・ハーシェルによって発見され、当初は彗星だと考えられていましたが、後に惑星であることが確認されました。

2022年、注目の天体ベント「天王星食」

天王星食の「食」は、名の通り、星が「食べられる」ように見える現象のことをいいます。惑星が月の後ろの隠れる現象を「惑星食」といい、天王星であれば「天王星食」、木星であれば「木星食」、土星であれば「土星食」と呼んでいます。惑星食も珍しい現象なのですが、今回、注目されている点が、「皆既月食中に惑星食(今回は天王星食)」が起こるという点です。これって非常に珍しい現象です。。

どれくらい珍しいかというと、今回の惑星食は、442年ぶりの現象となります。西暦で言うと、1580年(天正8年)。安土桃山時代ですね。ちなみに1582年は「本能寺の変」。そう考えると「皆既月食+惑星食」ってとても珍しい現象だとおわかりいただけると思います。

 

注目の天体ショー!「皆既月食」と「天王星食」を撮影!

天王星は約6等級。肉眼で見える限界の明るさです。望遠鏡であれば天王星をキャッチでます。まずは天王星食の瞬間です。

潜入
出現

次に天王星食の動画です。天王星が月に潜入していく様子がわかります。

続いて、天王星が出現していく様子です。皆既が終わり、月右下辺りから天王星が出現します

 

次回の「皆既月食+惑星食」は322年後

今では皆既月食の起こる仕組みはすでに解明されているため、特に怖がることはありませんが、昔の人は、皆既月食の赤い月を見て、きっと不気味に感じたことでしょう。昔の日本では、日食、月食が見えると、何か不吉なことが起こる前兆と考えていたましたので、皆既月食はできるだけ見ないようにしていた時代もありました。

次回の「皆既月食+惑星食」は、322年後の「2344年7月26日」の土星食です。宇宙が誕生して138億年。その中で人間の人生が100年としたら、なんて小さな時間を過ごしているんでしょうか。そのたった100年の中で、このような珍しい天体現象を見ることができるのは幸せなのかもしれません。

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