近年、夜空で目撃されることが多くなったスターリンク衛星。連なる光の列がまるで銀河鉄道のように移動する様子は、多くの人々を魅了しています。この記事では、スターリンク衛星について、見つけ方や観測体験、撮影方法などを詳しく解説します。
スターリンク衛星とは? 宇宙インターネット構想
スペースX社による衛星インターネットサービス
スターリンクは、イーロン・マスク氏が率いるスペースX社が提供する衛星インターネットサービスです。世界中のどこからでも高速インターネットを利用できるよう、数千機の小型衛星が地球低軌道(LEO)に配置されています。これにより、インターネット接続が困難な地域でも、安定したネット環境を提供することを目的としています。
打ち上げ直後の特徴的な光景:スターリンクトレイン
スターリンク衛星は、打ち上げ直後にまるで列車のように連なって移動することがあります。この現象は「スターリンクトレイン」とも呼ばれ、衛星がまだ軌道に配置されていない状態で、近距離を保ちながら一緒に移動します。時間が経過するにつれて、衛星同士の間隔は広がり、最終的には個々の衛星が定められた軌道に配置されます。この光景は、観測の絶好のチャンスです。
スターリンク衛星を見るためのポイント:観測時間と場所
観測に最適な時間帯:日没後と日の出前
スターリンク衛星は、特定の時間帯に肉眼で見ることができます。特に、日没後や日の出前の薄明かりの時間帯が最適です。この時間帯には、衛星が太陽光を反射して明るく見えるため、視認性が高く、観測しやすくなります。
事前の通過予測:観測サイトを活用
スターリンク衛星を見逃さないためには、事前に通過経路を確認することが大切です。「FindStarlink」や「Heavens-Above」などの観測サイトを活用することで、衛星の通過時間や位置を正確に把握できます。これらを利用すれば、観測のタイミングを逃さずに多くの衛星を観察できます。
【FindStarlink】


【Heavens-Above】



観測体験:2024年12月24日のスターリンクトレイン
2024年12月24日午後5時21分、Starlink-215(G12-2)の観測に挑戦しました。観測サイトの情報によると、この衛星は「Timings with good visibility(視認性の良いタイミング)」にあり、明るく、高度も最大70度と高いため、観測できる可能性が高いと予測されていました。

【視認性の良いタイミング】
・2024年12月24日5時21分
・Starlink-215(G12-2)(明るい) 4分間:西から北東
・高度:開始11度、最大70度、終了19度
観測の様子:アルタイルを目印に
シミュレーションによると、Starlink-215はアルタイル付近から昇り、天頂付近を通過してカペラに向かって沈んでいきます。アルタイルを目印に、衛星の出現を待ちました。
まるで銀河鉄道:感動の光景
シミュレーション通り、光の列が西の空から現れました。まさに「銀河鉄道」のような美しい光景で、衛星はカペラの方向へと移動し、やがて見えなくなりました。この光景は非常に感動的でした。


スターリンク衛星の撮影に挑戦:機材と設定
使用機材と撮影設定
今回の撮影には、ソニーのVlogcam ZV-1を使用しました。このカメラは1.0型センサーとF1.8の明るいレンズを搭載しており、夜景撮影にも適しています。撮影設定は以下の通りです:
- 絞り:F1.8(開放)
- ISO:1600
- シャッター速度:1/4秒
今回はマニュアルフォーカスを設定していなかったため、ピントが甘くなってしまいました。天体撮影では、マニュアルフォーカスでピントをしっかり合わせることが非常に重要です。
撮影のポイント:マニュアルフォーカスと三脚
スターリンク衛星の撮影では、マニュアルフォーカスで無限遠にピントを合わせ、三脚を使用してカメラを固定することが不可欠です。また、長時間露光を行う場合は、リモートシャッター(レリーズ)を使用してカメラのブレを防ぐことが重要です。



スターリンク衛星を見た子供たちの反応:動画
スターリンク衛星を見た子供たちは、「すごい!動いているよ!」「銀河鉄道みたい!」と大興奮していました。宇宙の神秘的な現象を目の前にした子供たちの反応は、宇宙への興味を刺激し、彼らの探求心を育む素晴らしい機会となりました。
【動画】
まとめ:夜空を見上げて宇宙を感じよう
普段はあまり意識しないかもしれませんが、夜空を見上げると、スターリンク衛星という人工衛星が飛んでいるのが見えることがあります。この衛星を見ると、宇宙を身近に感じられます。スターリンク衛星の見える時間や場所を教えてくれるウェブサイトやアプリがあるので、それらを使って探して、ぜひ実際に見てみてください。きっと忘れられない感動体験になるはずです。