☄【紫金山・アトラス彗星】2024年秋の天体ショー!|タイムラプスも公開!

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2024年秋、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS)が地球に接近し、肉眼で観測できる可能性があるとして大きな注目を集めました。この記事では、紫金山・アトラス彗星の詳細、観測方法、撮影した写真やタイムラプス映像を交え、その魅力をお伝えします。​

目次

紫金山・アトラス彗星について

彗星の名前の由来

紫金山・アトラス彗星の名称は、発見に関わった二つの観測所に由来します。​2023年1月9日に中国の紫金山天文台で最初に観測され、その後、2月22日に南アフリカのATLAS望遠鏡で独立して再発見されました。​これらの観測所の功績を称え、両者の名前が組み合わされて命名されました。

彗星の起源:オールトの雲からの飛来

紫金山・アトラス彗星は、太陽系外縁部にあるとされるオールトの雲から飛来したと考えられています。オールトの雲は、太陽系を球状に取り囲む、1兆個以上の氷の微小天体(彗星の核)が集まる巨大な領域で、長周期彗星の起源地とされています。この彗星も、惑星や他の天体の重力の影響で軌道が変化し、長い時間をかけて太陽系内へ、そして私たちの目の前に姿を現しました。次にこの彗星が地球に接近するのは、およそ8万年後とされています。

観測のチャンス:2024年10月、夕方の空に注目

紫金山・アトラス彗星の地球最接近は2024年10月12日で、約0.47天文単位(約7,100万キロメートル)まで接近しました。​この時期、彗星は夕方の西の空に位置し、条件が良ければ肉眼でも観測可能です。​特に10月中旬頃が観測の好機とされ、双眼鏡や望遠鏡を使用することで、より詳細な構造を観察することができました。。

国立天文台HP_ほしぞら情報2024年10月より

彗星の見つけ方:握りこぶしを使った簡単な探し方

彗星を見つける方法の一つとして、握りこぶしを使った概算位置の測定方法があります。

1.位置の確認:​事前に天文情報サイトなどで、彗星の位置(星座内の位置)を確認します。​

2.角度の測定:​腕を伸ばして握りこぶしを作ると、その幅が約10度の角度に相当します。​

3.目印との比較:​例えば、明るい星や惑星(例:金星)を目印にし、そこからの角度を握りこぶしで測りながら、彗星の位置を推定します。

例えば、金星を目印にする場合、星図で金星と彗星のおおよその距離を角度で確認し、握りこぶしを使って空でその角度を測ることで、彗星を探す手がかりとすることができます。

撮影記録:城ヶ島公園での挑戦

神奈川県の城ヶ島公園で、紫金山・アトラス彗星の撮影に挑戦しました。​天候に恵まれ、以下の機材を使用して撮影を行いました。

●CANON EOS Kiss X5 + CANON EF 85mm F1.8 USM

●PENTAX K-3 + TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD

これらの機材を使用することで、肉眼では捉えきれない彗星の細部まで捉えることができました。

PENTAX K3、TAMRON 70-200mm F2.8
この時、肉眼でも見ることができました
PENTAX K3、TAMRON 70-200mm F2.8
彗星の尾もバッチリ捉えることができました

タイムラプス映像:彗星の軌跡を捉える

彗星が沈んでいく様子を捉えたタイムラプス映像も撮影しました。ゆっくりと地平線に沈んでいく彗星の姿は幻想的で、宇宙の壮大さを感じさせてくれます。撮影途中で雲がかかってしまいましたが、貴重な記録となりました。

まとめ:紫金山・アトラス彗星が残した感動

2024年の秋、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が地球に近づき、多くの天文ファンが注目しました。この彗星は、太陽系の遠くにあるオールトの雲からやってきて、約8万年ぶりに私たちの近くを通過しました。今回、私はこの珍しい彗星を写真に撮ることができました。このような珍しい天文現象は、宇宙の広大さや不思議さを感じさせてくれる貴重な機会です。紫金山・アトラス彗星が再び私たちの近くにやってくるのは、約8万年後です。夜空を見上げて、その時、その場所にしかない美しい瞬間をこれからも楽しんでいきたいですね。

 

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