天体撮影に挑む際、準備が最も重要です。望遠鏡やカメラ、三脚、バッテリー、レリーズ、カメラマウントなど、必要な機材が揃っていなければ、せっかくの撮影も台無しになってしまいます。特に、SDカードやバッテリーなど、見逃しがちなアイテムは事前にチェックリストを作成し、忘れ物がないようにしましょう。こうした準備不足による失敗は避けられるものが多く、過去の経験から学ぶことで、同じミスを繰り返さないようにすることが大切です。
よくあるトラブルと失敗例
天体撮影では、想像以上に多くのトラブルが発生します。以下は、筆者が実際に経験した失敗例の一部です。
・撮影場所の事前チェック:駐車場が閉鎖されていた。
・ピント調整ミス:ピントが合ってないことに気付かず、そのまま撮影していた。
・RAW撮影忘れ:JPEGで撮影してしまい、後処理に苦労した。
・電源不足:ポータブル電源やカメラのバッテリーが充電されていなかった。
・ケーブルの断線や接触不良:赤道儀の電源が途中で切れた。
・極軸合わせミス:北極星を誤って別の星に合わせていた。
・結露対策不足:レンズが曇って撮影できなくなった。
・SDカード忘れ:カメラにSDカードが入っておらず、撮影できなかった。
・ファインダー忘れ:望遠鏡のファインダーを忘れて、正確な位置合わせができなかった。
・悪天候対応不足:撮影中に雨が降り、機材が濡れてしまった。
・虫よけスプレーの忘れ:蚊にさされまくった。
これらの失敗を未然に防ぐためには、撮影前の準備が何よりも重要です。また、失敗例を振り返り、今後の改善策を講じることが求められます。
雨や天候変化への対応方法
天体観測中に突然の雨に襲われることは、特に日本の夏場では避けられないリスクです。私も過去に、ペルセウス座流星群を撮影していた際に、突然の雷雨に見舞われた経験があります。写真は赤道儀が濡れないように、業務用大型ポリ袋を被せたときのものです。これにより、機材を雨から守ることができました。たまたま、車のタイヤ交換の際、保管用のために買った業務用大型ポリ袋は車に積んでいました。この時は助かりました。このような事態に備えるため、いろんなケースを考え、準備しておくことをおすすめします。

撮影場所の事前チェックと対策
撮影場所の事前調査は、トラブルを防ぐために欠かせません。例えば、以下のようなケースがあります。
【埼玉県民の森のケース】
冬季には駐車場が閉鎖されていると知らず、現地に着いてから「閉鎖」と知りました。
【栃本広場のケース】
新型コロナウイルス感染症の影響で、駐車場が利用制限されており、入れませんでした。
【朝霧高原のケース】
朝霧アリーナでのイベントにより、早朝から駐車場が混雑し、撮影できませんでした。
これらの事例からもわかるように、事前に撮影場所の状況をチェックし、最新の情報を確認することが重要です。
忘れ物を防ぐための管理方法
天体撮影での忘れ物は、思わぬトラブルを招くことがあります。筆者は、これまでの経験をもとに、忘れ物を防ぐために以下の方法を実践しています。
・チェックリストの作成:機材やアクセサリーごとにリストを作成し、撮影前に確認する習慣をつけましょう。
・収納ケースの利用:機材を種類ごとに分けて収納し、中が見えるケースを使用することで、忘れ物を防ぎやすくなります。
・事前調査の徹底:遠征前に、必要な機材やアクセサリーを含めた準備リストを作成し、現地の環境や気候をしっかり調べましょう
こうした対策を講じることで、忘れ物によるトラブルを減らし、スムーズな撮影を楽しむことができます。
まとめ:天体撮影を楽しむために
天体撮影は、多くの準備と注意が必要ですが、しっかり事前準備することで、天体写真撮影を楽しむことができます。忘れ物やトラブルを防ぐための工夫をしっかりと行い、余裕を持って撮影に臨むことが大切です。これからも、天体観測の楽しさを最大限に引き出すために、常に準備を怠らず、新たなチャレンジを続けていきましょう。
