長野県南佐久郡南牧村にある「平沢峠」は、八ヶ岳のふもと、野辺山高原に広がる絶景スポットです。標高はおよそ1,455メートル。周囲には街灯や大きな建物がほとんどなく、自然そのままの景色が広がっています。前方に雄大な八ヶ岳連峰がそびえ立ち、晴れた日には遠く南アルプスの峰々まで見渡すことができます。夜になると空いっぱいに星が輝き、深い感動を与えてくれます。この記事では、そんな平沢峠での「天体撮影」にスポットを当て、魅力や撮影のポイントについて詳しくご紹介します。
平沢峠とは?|八ヶ岳と南アルプスを望む、絶景の高原スポット
長野県南佐久郡南牧村に位置する「平沢峠」は、野辺山高原の中でもとくに風景が美しい場所として知られています。標高約1,455メートルに位置し、周囲には街灯や建物がほとんどないため、昼は雄大な山々、夜は満天の星が楽しめる場所です。
正面には八ヶ岳連峰が広がり、晴天時には遠く南アルプスの北岳(3,193m)までも見渡すことができます。写真家や天体観測ファンにとって理想的な場所といえるでしょう。




アクセス方法
平沢峠へのアクセスは、車がもっとも便利です。中央自動車道の小淵沢ICや長坂ICから車でおよそ40~50分ほど。駐車場も完備されており、登山や観光、星空撮影の拠点として非常に使いやすい立地です。また、公共交通機関を利用する場合、JR中央本線の野辺山駅が最寄り駅となり、駅から平沢峠までタクシーを利用すれば、約10分ほどで到着します。
駐車場情報と注意点
平沢峠の駐車場はアスファルト舗装され、普通車で約30台が駐車可能。登山客や観光客、星空撮影者にも人気のスポットです。公衆トイレも併設されていますが、冬期(11月下旬〜4月中旬頃?)は凍結防止のため閉鎖されますので、あらかじめトイレを済ませておきましょう。
駐車場は24時間無料で開放されており、天体撮影目的の夜間利用にも対応しています。街灯がないため、夜は非常に暗くなります。安全確保のために懐中電灯やヘッドライトを必ず持参してください。


天体撮影のポイント:八ヶ岳のシルエットと星のきらめきを一枚に!
この場所はとても暗いため、満天の星を見ることができ、夜空を見上げるだけで感動します。特に八ヶ岳連峰をシルエットにした星景写真はおすすめです。星のきらめきと山の雄大さが一枚の写真におさまり、見る人の心をぐっと引き込みます。季節や時間によって空と山の表情がまったく変わるため、同じ場所でも訪れるたびに新鮮な発見があります。
冬季の注意点|スキー場の照明が影響することも
近隣にある「シャトレーゼスキーリゾート八ヶ岳」などでは、夜間営業の際にゲレンデ照明が点灯します。特に西の空を撮影する場合、この人工光が星空に微妙な明るさを加えることがあります。ベストな星空を撮影したい場合は、スキー場の営業時間や照明の消灯時間を事前に調べておくのがポイントです。



獅子の姿をした「しし岩」
平沢峠の駐車場北側を見上げると、ぽつんと存在感のある岩が見えます。これが地元で「しし岩」と呼ばれる巨岩です。まるで獅子が伏せているようなユニークな形をしており、日中の柔らかな光に照らされる姿も印象的。
星空撮影の前に少し早めに到着し、このしし岩を眺めておくのもおすすめ。昼と夜でまったく異なる表情を見せるのも、この場所の魅力のひとつです。


まとめ|空・山・星が交わる、野辺山の絶景撮影スポット
平沢峠は、標高1,455メートルに位置する“天空の撮影地”。日中は八ヶ岳連峰や南アルプスの雄大な景色、夜は静寂に包まれた満天の星が迎えてくれます。光害の少ない環境、整備されたアクセス、広々とした駐車場など、天体撮影にぴったりの条件がそろっています。星空と自然を同時に楽しめるこの場所で、ぜひ心に残る一枚を撮影してみてください。






