星空を撮影する旅は、ただ天体写真を残すだけでなく、その土地の魅力や滞在そのものを味わえるのが醍醐味です。今回訪れたのは、新潟県妙高市にある「アパホテル&リゾート上越妙高」。妙高の澄んだ空気と豊かな自然に囲まれたこの地は、夜になると満天の星が広がり、天の川をはじめとする美しい星空を存分に楽しむことができます。ホテルでは温泉や食事を堪能しつつ、少し足を伸ばせば絶好の撮影スポットに出会えるのも魅力のひとつ。旅の快適さと星空撮影、どちらも満喫できる環境がここには整っていました。本記事では、実際に宿泊して感じたホテルの特徴や周辺での撮影体験について詳しくご紹介していきます。
妙高高原ってどんなところ?
新潟県妙高市の妙高高原は、四季を通じて自然の魅力を満喫できるエリアです。標高が高く空気が澄んでいるため、天体撮影にも理想的な環境が整っています。市街地から少し離れると、満天の星や天の川をはっきりと望むことができ、まさに星空観察の絶好のスポットです。ただし、冬季は積雪が多く、一部の道路が通行止めになる場合があるため、訪れる際は事前に交通情報を確認しておくと安心ですね。

アパホテル&リゾート(上越妙高)
今回訪れたのは、新潟県妙高市にある「アパホテル&リゾート上越妙高」です。周辺は光が少なく、天体撮影に適した環境が整っている一方で、館内では食事や温泉を楽しみながらリフレッシュすることができます。また、ホテルにはゴルフコースが併設されており、プレー後にそのまま温泉や食事を満喫できる点も魅力。星空を撮影したい人はもちろん、ゆったりとした滞在を望む人やゴルフを楽しみたい人にもおすすめのホテルです。


アクセス
アパホテル&リゾート上越妙高へのアクセスは、次の通りです。
電車を利用する場合
宿泊者・ゴルフ利用者には、無料送迎バス「上越妙高駅」「関山駅」から無料送迎バスあります。
車を利用する場合
上信越自動車道の「中郷IC」または「妙高高原IC」から約20分です。私の住んでいるところは東京ですが、都内からアパホテル&リゾート上越妙高まで車で約4時間前後かかりました。
ホテルから歩いて行ける「恋人の聖地展望台」
ホテルから徒歩約10分の場所には「恋人の聖地展望台」があり、ここからは妙高山・火打山・高妻山という日本百名山に選ばれた三つの山を一望できます。昼間の景色はまさに絶景で、私も夜にここで天体撮影をしてみたいと考えていました。しかしホテルのスタッフに確認したところ、夜間は足元が見えないほど暗く、さらに野生動物が出没する可能性もあるため、安全面を考えると夜の利用は控えた方がよいとのこと。今回は残念ながら、この展望台での天体撮影は断念することにしました💦



ホテル近くの「こどもタイヤ広場」は、天体撮影におすすめ!
今回、ホテルから徒歩15分、車で3分の場所にある「こどもタイヤ広場」で天体撮影をしました。ここは安全確保のため、夜間、道路には道路灯はついていますが、周りは十分に暗く、満天の星空を楽しめます。機材が多い場合は、広場前の大きな駐車場を利用できるため、車で行くのが便利です。ただし、広場にはトイレがないため、ホテルで済ませてから行くことをおすすめします。冬期は雪で撮影が難しいため、春から秋にかけての撮影が最適です。事前に天気予報や冬期は積雪情報を確認してから、天体撮影を楽しみましょう。



広場の夜空と撮影の様子
この広場は北側にやや明るさがあるものの、南側は暗く、星空撮影に適した環境です。機材を準備していた20時頃は雲が多く、一度は撮影を諦めかけましたが、21時を過ぎると次第に雲が晴れ、満天の星が広がりました。北の空には北斗七星やカシオペア座、南の空にはさそり座やいて座がはっきりと見え、天の川も肉眼でうっすら確認できました。カメラを通すとさらに美しく写り、幻想的な天の川を撮影することができました。当日は車の往来もほとんどなく、落ち着いた雰囲気の中で撮影に集中できたのも嬉しい点です。さらに偶然にも花火の打ち上げが行われており、星空と花火を同時に楽しめるという特別なひとときを過ごせました。





まとめ
アパホテル&リゾート上越妙高では、標高が高く空気の澄んだ妙高高原の星空を堪能できます。特にホテル近くの「こどもタイヤ広場」は街明かりの影響が少なく、天の川の撮影にも最適なスポットです。ただしトイレは設置されていないため、出発前にホテルで済ませておくのがおすすめです。館内には温泉やおいしい食事が揃っており、撮影で疲れた体をしっかり癒やせるのも魅力。星空撮影を楽しみたい方はもちろん、リゾート気分で食事や温泉を味わいながらリフレッシュしたい方にもぴったりのホテルです。
