2024年1月18日は、月面Xを観測する絶好の機会でした。月が高い位置にあり、19時から1時間ほどが最適な時間帯とされていました。全般的に曇り空でしたが、一瞬の晴れ間を捉えて月面Xの撮影に成功しました。このブログでは、2024年1月18日に観測された月面Xについて詳しく解説します。
月面Xとは?

月面Xとは、月面に特定の角度で太陽の光が当たったときに、クレーターの壁が作り出す影がアルファベットの「X」の形に見える現象です。このXの形は、月の位相が上弦を少し過ぎたあたりで、限られた時間しか見ることができません。実際、この現象が確認できるのは非常に短い時間で、天候や観測条件が揃わなければ見逃してしまうこともあります。
月面Xは、天文ファンの間で注目されるようになり、その神秘的な姿から「月面X」という名前で広く知られるようになりました。
月面Xの観測タイミング
月面Xが見られる時間帯は限られています。2024年1月18日には、18時50分から19時50分までの1時間が観測の最適時間でした。この短い時間を逃すと、次の機会まで待つ必要があります。
観測タイミングは事前にしっかりと確認し、見逃さないようにしましょう。また、月の位置や天候にも注意が必要です。観測予定日に晴れ間があるかどうかを予測し、万全の準備をしておくことが重要です。
月面Xの撮影方法とおすすめ機材
月面Xを撮影するためには、適切な機材と準備が必要です。私が今回使用した機材は、セレストロン NexStar Evolution 6とCANON EOS X5です。このセットで月全体を撮影し、さらにCMOSカメラを使ってX部分を拡大撮影しました。

月面Xの撮影記録
次の画像は、私が実際に撮影した月面Xの写真です。月面全体の写真からも、「X」の形がはっきりと見えます。この瞬間を捉えたときの感動は、言葉にできないほどでした。動画撮影では、薄雲が流れる様子も確認できます。撮影した動画をAutoStakkert、RegiStax、そしてステライメージで編集し、鮮明な月面Xの映像を得ることができました。
月の全体像(画像)
月の全体像です。「X」がきれいに写っています。おお~、感動!


月の全体像(動画)
カメラの動画機能を使って撮影しました。薄雲が流れているのがわかります。
月面Xの拡大(画像)
cmosカメラで動画を取り、AutoStakkert、RegiStax、ステライメージで編集しました。ちょっとボケてます(泣)

月面Xの拡大(動画)
月面X付近の動画です。雲が流れている様子がわかります。
月面「LOVE」
最近話題になっている「月面LOVE」についても観測を試みました。クレーターの影の配置によって、「V・O・E・L」のような文字が浮かび上がり、並び替えると「L・O・V・E」に見えるというものです。Eが左右反転しているなど、完全な形ではありませんが、天体観測の楽しさを感じられる面白い現象のひとつです。


月探査とJAXAの快挙
最後に、2024年1月20日、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月探査機が無事に月面着陸を果たしました。これは日本にとっても歴史的な快挙であり、月面Xの観測と同様に、月への関心が高まる出来事でした。今後の探査計画にも期待が寄せられています。今回の観測を通じて、改めて月の魅力を実感しました。これからも月の不思議な現象を追いかけていきたいと思います。
