2023年11月25日(土)、月と木星が最接近しました。この日の月は満月の二日前で、月齢は11.7。非常に明るく夜空を照らしていました。木星の明るさは-2.8等星と輝き、月の明るさに負けじとギラギラと光っています。月と木星の共演は、多くの天文ファンにとって見逃せないイベントです。
天体写真において、月の月齢や天候は撮影結果に大きな影響を与えますが、特に月と惑星を同時に撮影する場合は、月の明るさに惑星がかき消される可能性があります。今回は、晴天で風もほとんどない絶好の条件の下、天体望遠鏡とカメラを用いてこの素晴らしい現象を撮影しました。
月と木星が最接近
月と木星が最接近するこの現象は、地球上で観測可能な天文現象の中でも特に注目すべきものです。月と木星が最接近するタイミングは、惑星の軌道がほぼ同一平面上にあることに起因しています。この日の18時頃、月と木星が最も近づいて見える瞬間を捉えることができました。
撮影機器
今回の撮影には、私が長年愛用している「ビクセンED80」という天体望遠鏡を使用しました。この望遠鏡は、30年前に購入した古いモデルですが、色収差が少なく、非常にシャープでクリアな視界を提供してくれます。また、カメラには「キャノンEOS6D」を使用しました。これは、天体写真を愛する者にとって未だに根強い人気を持つ機種です。
・鏡筒:ビクセンED80(焦点距離720mm)
・経緯台:ポルタⅡ
・カメラ:キャノンEOS6D
・ISO:400
・露出: 1/200秒
撮影のポイント
月と木星を撮影する際、最も重要なのは適切な露出設定です。明るい月と比較的小さな惑星を同時に撮影する場合、どちらか一方が露出オーバーやアンダーになることが多いため、バランスを取ることが鍵となります。今回は月齢11.7の明るい月と、ギラギラと輝く木星の共演を記録しましたが、さらなる挑戦として、次回は異なる天体イベントにも挑戦したいと思います。
まとめ
2023年11月25日の天体ショー、「月と木星の共演」を撮影する機会は非常に貴重でした。今回は撮影に関して反省点も多くありましたが、次回に生かすべく、さらなる知識と技術を習得していきたいと考えています。今後、どんな天体イベントが待っているのでしょうか。時間が許す限り、それらを記録し続けたいと思います。みなさんも、次回の天体現象をお見逃しなく!