夜空を見上げ、流れ星に願いを込めたことはありませんか?小さい頃、母から「流れ星を見たら、すぐに願い事を3回唱えると叶う」と教わりました。科学的には根拠はありませんが、強い願いが現実になるという「マーフィーの法則」にも通じる話ですね。今回は、流星群についてわかりやすく解説していきます。
⭐流星群とは何か?
⭐なぜ流星群が発生するのか?
⭐観測に適した時期はいつか?
こうした疑問を一緒に解決していきましょう!!
流星群について☆彡
流星群とは、ある特定の時期に夜空で多数の流れ星が観測される現象を指します。流星群の名前は、流れ星が飛び出す放射点にある星座の名前に由来します。流れ星が飛び出す放射点にある星座がペルセウス座であれば、ペルセウス座流星群となります。毎年安定して多くの流星が観測される「三大流星群」は、特に人気があります。次のイラストはペルセウス座流星群のシミュレーションです
🌠ペルセウス座流星群はいつ見えるの?
毎年8月12日~13日頃に現れます。ペルセウス座γ星付近が放射点となります。
🌠母天体はスイフト・タットル彗星
ペルセウス座流星群の母天体は、スイフト・タットル彗星です。
彗星の起源は「カイパーベルト」「オールトの雲」
彗星の起源は、「エッジワース・カイパーベルト」と「オールトの雲」 の2つが考えられています。
🌠公転周期が200年以内の彗星:「カイパーベルト」からやってくると考えられている
🌠公転周期が200年以上の彗星:「オールトの雲」からやってくると考えられている
彗星の軌道に沿って分布する「ダストトレイル」
流星群を生み出す彗星を「母天体(母彗星)」と呼んでいます。彗星は、「汚れた雪だるま」によく例えられますが、その成分は、氷やドライアイス、そしてチリです。次第に氷の部分が溶けてチリになり、次第にそのチリは彗星が回る軌道に残り、大きな輪ができます。彗星が残していったチリの軌跡(図のチリの帯)を「ダストトレイル」と呼ばれています。
通常、彗星は太陽から遠い距離にあるため凍って変化はありませんが、太陽に近づくと変化が現れ始めます。
ダストトレイルのチリの濃さや太さによって流れる流星の数が変わります。通常、ダスト放出量が多ければ、流星群も多くみられる可能性は高くなりますが、ダウト放出量以外にも、 彗星の軌道と地球の軌道が交差するタイミングや突入角度にも関係していることから推定するのは難しいようです。
彗星の軌道と地球の軌道が交差する時に流星群が現れます。その正体は、宇宙空間に漂っているチリです。チリ大きさは、ほんの1mm~数cmほどしかありません。この小さなチリが、地球の大気に突入した際にプラズマ発光したものが流れ星の正体です。ほんとびっくりですよね。
流星群の撮影方法📷
流星群を撮影するには、事前準備が必要です。カメラは一眼レフやミラーレスカメラ。レンズは、広角レンズ(24mm以下)を使用します。レンズはできるだけ明るいレンズ(f2.8以下)が理想的です。また、撮影時のブレを防ぐために三脚とリモートシャッターは必須です。カメラの設定は、ISO感度1600~3200、シャッタースピード10~30秒、絞りf/2.8~f/4に設定しましょう。ホワイトバランスは「オート」、ピントは無限遠に合わせます。撮影場所は、光害の少ない暗い場所を選び、流星群のピーク時(極大日)に合わせて、事前に撮影スケジュールを立てるようにしましょう。
作例
流星群(一覧)
注目は「三大流星群」です。毎年ほぼ安定して、多くの流星が流れます。
🌠しぶんぎ座流星群(1月)
🌠ペルセウス座流星群(8月)
🌠ふたご座流星群(12月)
例)2023年流星群一覧(★:三大流星群)
★しぶんき座流星群
満月に近いということもあり、空全体が明るくなっています。明るめの流れ星は見えると思われますが、たくさんの出現は期待できそうにありません。
★ペルセウス座流星群
極大日は、午前、1時頃までは月明りのないため好条件で観察できます。そういえば、ここ数年、雨や曇りが多く、しばらく見ることができていません(泣)2023年は晴れることを祈りましょう♪
★ふたご座流星群
極大日は、月明りもなく、好条件。たくさんの流星群を見ることができると思われます。あとは天気ですね!
例:2023年の流星群
流れ星を見るときのコツ!
流星群を観測するためのコツを紹介します。
✅暗い場所を選ぼう!
✅視界の広い場所を選ぼう!
✅極大日を狙いましょう!
✅季節に合った服装を準備しましょう!
✅必要な道具を揃えるよう!
最後に
流星群の撮影は準備とタイミングが鍵となります。事前にロケーションと機材の準備し、カメラの設定をしっかりと行えば、思い出に残る一枚を撮影することができます。ぜひチャレンジしてみてください!