📷【レンズ結露予防】ビクセン レンズヒーター360Ⅳ|結露予防で安心の天体撮影アイテム

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夜の天体撮影では、気温が下がるとカメラのレンズが結露して写真が曇ってしまうことがあります。撮影中は気づきにくく、大切な写真が台無しになることも少なくありません。その対策として有効なのが「レンズヒーター」で、レンズを温めて結露を防ぎます。この記事では、他社製品との比較も交えながら、最近購入した「ビクセン レンズヒーター360Ⅳ」を実際に使用した感想を紹介します。

目次

カメラレンズに結露が起こる原因とは?

カメラレンズの結露は、天体撮影で避けて通れない問題です。原因は「温度差」と「湿度」。暖かい空気に含まれる水蒸気が、冷えたレンズ表面に触れると水滴に変わり、レンズを曇らせてしまいます。

結露が起こると撮影ができなくなるだけでなく、放置するとレンズ内部にカビが発生したり、故障につながる恐れもあります。そのため、結露対策は天体撮影を楽しむための大切な準備のひとつといえます。

ビクセン レンズヒーター360Ⅳの特徴

「レンズヒーター360Ⅳ」は、4代目モデルとして発売されたビクセンの結露防止ヒーターです。使いやすさや安全性に配慮された工夫がたくさん盛り込まれています。

特徴(長所)

●効率的な加熱:新素材「カーボンナノチューブ」を採用。熱線式と異なり、広い「面」でレンズを均一に温めることができ、効率的に結露を防ぎます。

●長時間稼働:結露予防効果を長時間持続させるため、最適な消費電力(2.5W)に設定。10,000mAhのモバイルバッテリーで最大約14.8時間の保温が可能。

●装着しやすい設計:ファスナー部分に「マイルドファスナー」を採用。一般的な面ファスナーと比べて着脱時に強い力を必要としないため、「ベリベリ音」がなく、不快感なくスピーディに取り付けできます。

●確実な固定:滑り止め加工とフィンガーフックにより、軽い力で確実な固定。ヒーターの着脱時や使用中のズレも軽減できます。

●収納性が高い:スパイラルコードの接続部が短く、本体に巻き付けてコンパクトに収納が可能です。

●幅広いレンズに対応:ヒーター部分が26cmに延長されているため、カメラレンズから小型天体望遠鏡まで使用が可能です。

コンパクトな箱に入っています
箱を開けると、レンズヒーター本体とコードが入っています
フィンガーフック部分には滑り止め加工されています
フィンガーフックがあれば巻きやすい
撮影に邪魔にはならないよう、フィンガーフックは折り曲げることができます。
短めのスパイラルコード
コードとの接合部はUSB-C
スパイラルコードは伸縮性があるため、レンズが動いたりズレたりするのを防ぎます。

特徴(短所)

●価格が高い:一般的なレンズヒーターより高価です。ただし、加熱しすぎのリスクが少なく、安全性や使いやすさを重視した安心設計となっています。

電源と使用時間

取扱説明書によると、10,000mAhのモバイルバッテリーを使用した場合で最大約14.8時間の連続使用が可能とされています。USB Type-Cコネクターによる着脱式なので、市販のUSBケーブルも利用でき、利便性が高い点も魅力です。このあと、実際に20,000mAhのモバイルバッテリーを使い、一晩中使用した検証結果を紹介します。

実際に使ってみた感想

「ビクセン レンズヒーター360Ⅳ」を実際に使用してみると、まず作りが柔らかく、フィンガーフックや滑り止めのおかげで装着がとてもスムーズに行うことができました。正直、フィンガーフックは不要かと思っていましたが、実際に使ってみると巻きやすく、作業のストレスが大幅に減ると感じました。他のユーザーのレビューでは「発熱量が少ない」という意見も見られましたが、私のテストした環境では問題なく結露を防止してくれました。まだ氷点下での使用はまだ試していないため、今後は厳しい条件下でも検証してみたいと思います。

UGREEN モバイルバッテリー

今回、レンズヒーター「ビクセン レンズヒーター360IV」の電源として、「UGREEN モバイルバッテリー USB-Cケーブル内蔵(20,000mAh・45W)」を選んでみました。大容量かつ高出力タイプであるため、ある程度の安心感があり、実際に一晩レンズヒーターを装着して使った後でも、残量は 70% 程度残っている印象でした。ノートPCからスマートフォンまで、幅広く充電に使える点も便利に感じています。

このモバイルバッテリーは、価格が比較的抑えられていて、ユーザーからの評価も高かったことが購入の決め手となりました。あえて難点を挙げるとすれば、重量があるため、持ち運びには少し配慮が必要かもしれません。しかし、常時携帯するものではなく、出力性能や価格を考え合わせると、個人的には十分納得できる製品だと感じています。

長さ15.2㎝ × 幅7.2㎝ × 厚さ3.9㎝で、重さは468g
内蔵USB-Cケーブルに加え、最大45W出力のUSB-Cポートと22.5W対応のUSB-Aポートを搭載
充電も出力も最大45W。急速充電が可能
20,000mAh・45Wとコンパクトでありながらパワフルです

某メーカーのレンズヒーターとの比較

これまで使っていた某メーカーのレンズヒーター(メーカー名は伏せておきます)と比べると、「ビクセン レンズヒーター360Ⅳ」にはいくつか大きな違いがありました。

●静音性
従来のレンズヒーターはマジックテープ式だったため、外す際に「ベリベリ音」が出てしまうことがあり、再装着時に布が触れてピントがわずかにずれるようなケースもありました。一方、「ビクセン レンズヒーター360Ⅳ」ではそうした心配が少なく、ストレスなく扱えます。

●安全性と発熱
従来のレンズヒーターでは発熱量が多すぎ、「レンズを傷めてしまわないか」と心配になることもありました。「ビクセン レンズヒーター360Ⅳ」は、結露は防ぎつつも、必要以上に熱くならない程度に抑えられているようで、安心して使える印象です。

●コードの取り回しやすさ
従来のレンズヒーターではコードが固めだったためか、風で揺れるとカメラ本体にまで影響が出てしまうこともあったのですが、「ビクセン レンズヒーター360Ⅳ」は柔らかく取り回しやすいコードを採用しており、撮影現場でも扱いやすいように感じられます。

総合的に見ると、「ビクセン レンズヒーター360Ⅳ」は価格こそ高めですが、静音性・安全性・操作性に優れ、価格に見合った価値があると感じました。

ビクセン レンズヒーター360Ⅳの方が、コードを本体にきれいに収まっており、全体がコンパクトにまとまっています
ビクセン レンズヒーター360Ⅳのコードは柔らかめ。
従来のレンズヒーターはコードが固くて扱いにくい
柔らか素材でほとんど音がしません。しかも取り付けしやすく、外しやすい
「ベリベリ音」とともにレンズが回ってしまいそうでした

まとめ

今回の「ビクセン(Vixen) レンズヒーター360Ⅳ」のレビューを振り返ると、

  • 結露をしっかり防止できる
  • 装着が簡単で安定感がある
  • 価格は高めだが、それに見合う付加価値がある

という点が大きなメリットでした。

カメラレンズの結露は、夜間や寒冷地での撮影において大きな課題であり、放置すると撮影を妨げるだけでなく、レンズ内部のカビや故障の原因にもつながります。その意味で、このレンズヒーターは信頼できる対策アイテムだと感じました。天体撮影や長時間の夜景撮影を楽しむ方にとって、安心して撮影に集中できる必須アクセサリーといえるでしょう。

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