🌞日本唯一の天気の神様!高円寺「気象神社」参拝レポート & 知ると面白い天気の雑学4選

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せっかく新しい撮影機材をそろえても、週末になると曇りや雨。楽しみにしていた天体撮影をあきらめることが続いていました。天体撮影は、思い立ったときにいつでもできるわけではありません。仕事の予定に加え、月明かりの影響が少ない時期を選び、さらに天気にも恵まれる必要があります。これらの条件がそろう日は、意外と少ないものです。そこで今回は、少しでも晴天に恵まれるようにと、東京・高円寺にある「気象神社」へ参拝してきました。

気象神社は、天気にまつわる願い事で知られる珍しい神社です。天体観察だけでなく、旅行や大切なイベントを控えている方にも気になる場所ではないでしょうか。この記事では、実際に参拝した様子を紹介するとともに、天気にまつわる雑学もお届けします。

☞ 気象神社HP

目次

​天気を祈る場所?気象神社とは?

「気象神社」と聞いても、どんな神社なのか、すぐには思い浮かばない方もいるかもしれません。気象神社は、東京都杉並区にある「高円寺氷川神社」の境内にある日本で唯一の神社です。天気にまつわる願い事で知られ、晴天祈願や気象予報士試験の合格祈願などで参拝する人が訪れます。

御祭神は、知恵の神様として知られる「八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)」です。公式サイトによると、神話の中で天照大御神が天の岩戸に隠れた際、岩戸を開くための知恵を考え出した神様とされています。

気象神社の歴史は、1944年にまでさかのぼります。当初は旧陸軍の陸軍気象部の構内に造営され、気象観測員たちが天気予報の的中を願う際の心のよりどころになっていたそうです。その後、戦後の1948年に高円寺氷川神社へ遷座され、現在に至ります。

天体撮影を趣味にしている私にとっても、天気は気になる存在です。参拝したからといって必ず晴れるわけではありませんが、次の撮影機会に恵まれることを願いながら、ゆっくりとお参りしてきました。

高円寺駅から徒歩約2〜3分の距離
御祭神は「八意心兼命」。晴・雨・雷など「八つの気象」を司ると言われています
高円寺氷川神社の境内に気象神社があります
まずは手水舎で身を清めます
拝殿へ向かいます
朝の10時くらいに着いたのですが、混雑もなく落ち着いた空気の中で手を合わせることができました
氷川神社の社務所です。こちらでお守りや御朱印などをいただくことができます
社務所の壁には、参拝に訪れた著名人や有名人のサイン色紙がずらり

​気象神社へお参りに行ってみた

高円寺氷川神社の正面鳥居をくぐり、右手にある手水舎で手と口を清めます。まずは参道を進み、氷川神社の拝殿でお参りをしました。参拝を終えたら、境内を少し見渡してみましょう。気象神社は氷川神社の境内にあり、参道の左手側に鳥居とお社があります。

別の場所へ移動する必要がないため、氷川神社と気象神社を続けて参拝できるのは便利なところです。初めて訪れる場合でも、境内をゆっくり歩きながら、それぞれの神社にお参りできます。

気象神社は氷川神社の境内にあり、案内板も出ています
気象神社が見えてきました。外国の方も多くいらっしゃいました
高円寺氷川神社の歴史や境内社が詳しく紹介されている案内板です
気象神社の社殿に着きました。全国唯一の天気の神様に、まずは参拝!

【動画:気象神社から社殿まで】

お札・お守り

参拝を終えたあと、氷川神社の社務所で、氷川神社と気象神社の御朱印をいただきました。今回いただいた御朱印は、秋らしい稲穂色を背景に、どんぐりを食べるシマリスやハリネズミ、トンボなどが描かれたデザインです。手描き風のイラストには温かみがあり、秋らしい雰囲気が感じられます。こちらは月替わりの限定デザインで、季節に合わせて動物や風物詩などの絵柄が変わります。

動物や季節の風物詩は毎月変わり、なんだか和まされます。

おみくじ|気象神社ならではの「照々みくじ」

気象神社を訪れたら、ぜひ引いてみたいのが「照々みくじ(てるてるみくじ)」です。さっそく引いてみると、出てきたのは黄色のかわいらしいてるてる坊主でした。天気にまつわる神社らしい、遊び心のあるおみくじですね。

てるてる坊主は色によって願い事が異なり、金運・商売繁盛や必勝、開運など、それぞれに願いが込められています。引いたおみくじを境内の結び処に結んで願掛けをするのもよいですし、持ち帰って手元に置いておくのもよさそうです。小さくてかわいらしい見た目なので、引くだけでも楽しい気分になります。晴天を願って気象神社を訪れた記念にもぴったりのおみくじだと思います。

可愛いてるてる坊主も並ぶ、100円で引ける気象神社のおみくじ
運勢は小吉!決着をつけて次へ進むと上手くいく運気です♪
気象神社ならではの特別なおみくじね!
目と口を書いてみました。ニコニコ😊
たくさんのてるてる坊主が飾られていました

下駄絵馬|天体撮影の晴天を願って

境内でまず目を引いたのが、ちょっと珍しい形の絵馬です。一般的な神社では板状の絵馬をよく見かけますが、気象神社の絵馬は、なんと「下駄」の形をしています。昔、靴や下駄を蹴り上げ、「明日天気になあれ」と言いながら靴を飛ばした経験がある方もいるのではないでしょうか。気象神社の下駄絵馬は、そんな昔ながらの風習にちなんだものです。

絵馬には、イベントや旅行の晴天を願うものから、気象予報士試験の合格祈願まで、さまざまな願いが込められていました。天体撮影を趣味にしている私も、もちろん晴天を祈願。少しでも星空に恵まれるよう願いを込めて、下駄絵馬にお願いを書いてきました。

絵馬掛けには、気象神社ならではの「下駄絵馬」が所狭しと並んでいます。眺めているだけでもあたたかい気持ちになれますね
文字を書き込める場所もあるのでじっくり考えながら書くことができます。
私は「空いっぱいに星が広がりように」と書きました。

​天気にまつわる雑学4選

​せっかく気象神社にお参りしたので、天気に関するちょっと意外な雑学も調べてみました。日本は地域によって気候が大きく異なります。内陸部や瀬戸内海沿岸には日照時間が長く、降水量が比較的少ない地域がある一方、日本海側では冬に曇りや雪の日が多くなる傾向があります。ここでは、気候の特徴から、晴れの日が多い地域と少ない地域をご紹介します。

1.晴天率が高い県

☀ 山梨県|日照時間が長い内陸地域

山梨県の甲府盆地は、周囲を山に囲まれた内陸部に位置しています。甲府市は年間日照時間が長い地点のひとつで、晴天に恵まれやすい地域として知られています。

☀ 高知県・愛媛県|日照時間が長い一方、雨にも注意

高知県の高知市は、年間日照時間が長い都市のひとつです。ただし、梅雨や台風の時期にはまとまった雨が降ることもあります。愛媛県も地域によって気候が異なり、瀬戸内海側では比較的降水量が少ない一方、宇和海側では雨が多くなることがあります。

☀ 群馬県・埼玉県|冬に晴れの日が多い関東内陸部

群馬県や埼玉県などの関東内陸部では、冬に晴れの日が多くなる傾向があります。群馬県の「からっ風」は、冬に吹く冷たく乾燥した強い風です。晴天が多い一方、風の強い日は体感温度が下がるため、防寒対策が必要です。

☀ 香川県・岡山県|雨が比較的少ない瀬戸内海沿岸

香川県や岡山県は、瀬戸内海沿岸の温暖で降水量が比較的少ない地域として知られています。岡山県が「晴れの国」と呼ばれるのも、こうした気候の特徴によるものです。ただし、季節によっては雨が続くこともあります。

2.晴天率が低い県

⛅ 秋田県・青森県・山形県|東北の日本海側

東北地方の日本海側では、冬になると北西の季節風の影響で雪や曇りの日が多くなり、日照時間が短くなる傾向があります。特に秋田県や山形県などでは、冬の日差しが少ないことが特徴です。

⛅ 新潟県・福井県・石川県|冬に雨や雪が多い北陸地方

北陸地方も、冬に曇りや雨、雪の日が多い地域です。「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があるほど、天候が変わりやすいことで知られています。冬の日照時間が短くなりやすいことから、年間を通して日差しが少ない地域の代表的な地域といえます。

⛅ 沖縄県|梅雨や台風の影響を受ける南国

沖縄県は暖かい海に囲まれた温暖な気候ですが、梅雨や台風の時期には雨が多くなり、夏には局地的な雨が降ることもあります。冬は大陸からの季節風が暖かい東シナ海を通過する際に雲が発生し、曇りや雨の日が多くなりますが、一方、梅雨明け後の6月下旬から7月にかけては、太平洋高気圧に覆われて晴天が続きやすく、日照時間も長くなる傾向があります。

3.​晴天率の求め方

​ニュースなどで耳にする「晴天率」。実は、単に晴れた日の割合というだけでは、正確に説明できません。気象庁の従来の観測基準では、空全体に占める雲の量(雲量)が2〜8割なら「晴れ」、1割以下なら「快晴」、9割以上なら「曇り」と分類されます。ただし、「晴天率」には一律に定められた計算方法があるわけではないため、比較する際には指標や集計期間を確認することが大切です。

天体写真を撮る人にとっては、ここが重要なポイント。一般的な意味での「晴れ」でも、雲が空を覆っていることがあります。星空撮影では、晴天率だけでなく、実際の雲量や雲の予報も確認し、できるだけ雲の少ない夜を狙いたいところです。

​4.てるてる坊主の意外なルーツとは?

子どものころ、誰もが一度は作ったことのある「てるてる坊主」。実は、そのルーツは中国の風習にあるという説があります。中国には「掃晴娘(サオチンニャン)」という、ほうきを持った少女の人形を飾り、晴天を祈る風習があったといわれています。

その由来には、こんな伝説が伝わっています。昔、中国で大雨が続き、人々が困り果てていたとき、ある少女が人々を救うために自らを犠牲にし、雨を止ませたというのです。少女の姿を模した人形を飾る風習は、この伝説と結びつけて語られています。この「掃晴娘」が日本に伝わり、現在の「てるてる坊主」につながったという説があります。ただし、その起源や伝来の経緯が、歴史的に完全に解明されているわけではありません。

さらに興味深いのが、昔ながらの作法です。江戸時代の記録などによると、当時の「照々法師」は、顔を描かずに吊るし、願いがかなって晴れたら目を描き入れ、お酒を供えたといわれています。いつものかわいらしい人形にも、意外な歴史と伝承が隠されているのですね。

​5.気象予報士試験の難易度

天気を予測するプロ「気象予報士」。国家資格ですが、取得するのは簡単ではありません。合格率は例年5%前後。2026年8月に実施された第66回試験では、受験者4,087人のうち合格者は174人で、合格率はわずか4.3%でした。まさに難関資格です。

試験は、気象に関する一般知識や専門知識を問う学科試験と、天気図や気象データを分析し、予報の根拠などを記述する実技試験で構成されています。大気の仕組みを理解する力に加え、複雑なデータを読み解く力も求められます。そのため、合格まで複数回の受験を重ねる人もいます。

気象神社には、天候の安定を願う人だけでなく、気象予報士試験の合格を祈願する受験生も訪れます。難関試験に挑む人たちが、合格を願ってお参りするのも納得ですね。

​まとめ:次の新月期こそは……!

天体撮影に出かけたいのに、なかなか晴れない日が続き、少しモヤモヤしていました。そんな中、ちょっとしたきっかけから気象神社を訪れ、お参りをすることに。下駄の絵馬に願いを込め、素敵なお守りも手に入れました。相手は自然なので、天候ばかりは思いどおりになりません。それでも、「撮影の準備も、晴天祈願もバッチリ!」という気持ちで、次のチャンスを待ちたいと思います。年に数回の貴重な天体撮影。次の新月期こそ、満天の星が輝く最高の夜空に出会えますように!

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