城ヶ島は神奈川県の星空観賞スポットとして有名です。特に秋から冬にかけて、オリオン座が鮮明に浮かび上がり、星景写真の撮影に最適な場所となります。今回は、城ヶ島公園や馬の背洞門、安房埼灯台を中心に、オリオン座と風景を組み合わせた星景写真の撮影してきました。この記事では、撮影ポイントの選び方やオリオン座の見え方について紹介します。
城ヶ島の魅力
城ヶ島は、遮るもののない海に面しており、特に南向きの景色は絶好の星空観賞ポイントです。北方向は三浦市の灯りが影響しますが、星景写真を楽しむには十分な環境です。秋から冬にかけては、澄んだ空気と美しい夜空が楽しめるため、オリオン座が最も鮮明に見える時期です。
北方向の夜空
城ヶ島公園から北を見渡すと、三浦市の街灯や建物の照明によって空がかなり明るくなってしまいます。そのため、見えるのは明るい星だけで、暗い星や星座は視認しにくい状況です。天体観測や星景写真を楽しむには、少し視界が厳しいかもしれません。
南東方向の夜空
一方、南東方向の夜空は街灯の影響が少なく、比較的暗いため、冬の大三角形(シリウス、プロキオン、ベテルギウス)などもくっきりと確認できます。冬の澄んだ空気の中で、この冬の星座が美しく輝き、星景写真の絶好のターゲットとなります。
撮影機材
今回の撮影には、以下の機材を使用しました。
撮影機材
*カメラ:ペンタックスK5
*レンズ:シグマ18-35mm F1.8 DC HSM
*フィルター:Kenko PRO SOFTON-A
撮影時には、背景の明るさやアングルなどを考慮しつつ、露出時間やISO感度を調整しました。
撮影場所
城ヶ島公園、安房埼灯台、馬の背洞門、駐車場から撮影しました。画像の「〇」の場所からです。
神奈川県ホームページより
城ヶ島公園からのオリオン座の星景写真
城ヶ島公園は、広大な敷地と開けた海の風景が広がる場所です。この公園は、日中は自然散策や観光客で賑わいますが、夜になると静寂が訪れ、星空を楽しむのに最適です。特に冬の夜空は空気が澄んでおり、オリオン座がクリアに見えます。
安房埼灯台とオリオン座の共演
安房埼灯台は、城ヶ島の東端に建つ、三浦市特産の大根をイメージしたデザインの灯台です。周囲に視界を遮るものが少ないため、夜空を見上げるのに最適です。灯台の灯りがオリオン座に干渉しないよう、光の向きやカメラの位置を工夫しました。灯台と周囲の風景や海と合わせて撮影することで、、風景と星空を美しく収めました。
馬の背洞門とオリオン座の星景写真
馬の背洞門は、長年、波の浸食によって岩場がトンネル状にくり抜かれた海蝕洞穴です。波の音が聞こえる中、静寂の夜空に浮かぶオリオン座をバックに馬の背洞門の写真を撮影しました。洞門を通して見上げる星々は、まるで別世界にいるかのような感覚を味わえます。
駐車場からのオリオン座の星景写真
城ヶ島公園には2つの駐車場があります。城ヶ島公園に近い「城ヶ島第一駐車場」と少し離れた「城ヶ島第二駐車場」です。どちらの駐車場とも夜は外灯が点灯しているため明るくなっています。
【タイムラプス】馬の背洞門での星の軌道
馬の背洞門のタイムラプスです。星がゆっくりと移動し、星座や銀河が現れて消えていく様子は、宇宙の大きさと壮大さを感じさせてくれます。ただし、バッテリー切れにはご注意を!(筆者も痛い目を見ました…)
その他(すばる、アンドロメダ星雲、天の川)
その他の写真として、すばる(プレアデス星団)、秋の四辺形、そしてカシオペア座や天の川を撮影しました。天頂付近は比較的暗く、星々がはっきりと見えました。ただし、南方向以外の空はやや明るく、特に地平線近くでは光害の影響を受けています。そのため、星景写真を撮影する際は、光害を避けるために南側や天頂を中心に画面構成の工夫をおすすめします。
まとめ
城ヶ島は、神奈川県の星空観賞スポットとして人気があり、特に秋から冬にかけてオリオン座が見事に輝きます。今回は、馬の背洞門や城ヶ島公園、安房埼灯台などでオリオン座との共演を撮影しました。南側は海に面しているため、遮るものがなく美しい星空が広がりますが、北側は街の灯りの影響で星が見えにくいこともあります。特に馬の背洞門では、自然のアーチと星空が織りなす幻想的な星景写真や、安房埼灯台とオリオン座の美しい星景写真を撮影することができました。城ヶ島は、自然の壮大さと夜空の美しさを存分に楽しめる場所です。
【楽天トラベル・じゃらんリンク】