こんにちは、皆さん!今日は、千葉県館山市で南極老人星「カノープス」を探す旅についてお話しします。カノープスは、シリウスに次いで2番目に明るい星ですが、南の地平線近くにしか見えないため、観測が難しい星としても知られています。特に東京などの北の地域では、カノープスの南中高度が非常に低く、観測が困難です。そこで、今回は房総半島の館山まで足を運び、カノープスの輝きを捉えてきました。
南極老人星「カノープス」とは?
カノープスは、南天の「りゅうこつ座」に属する星で、地球上では特に南半球でよく観測されます。古代ギリシャでは「アルゴ船」を象徴する星座の一部で、船の強度を支える「竜骨」を示す星です。カノープスは、中国では「南極老人星」や「寿星」と呼ばれ、長寿を象徴する縁起の良い星とされています。見ることができれば長生きできるという言い伝えもあり、縁起物として多くの人々に親しまれています。
カノープスは11月から4月にかけて観測できますが、特に12月から2月が観測に適した時期です。南の地域に行けば行くほど高度が高くなり、見やすくなります。沖縄県では、最も観測しやすい場所とされており、東京でも南の地平線ギリギリにカノープスが見られます。
カノープスの見つけ方
カノープスを見つけるためには、まずオリオン座を見つけるのがポイントです。オリオン座の「ベテルギウス」、おおいぬ座の「シリウス」、こいぬ座の「プロキオン」を結ぶ「冬の大三角」を基準に、シリウスから地平線に向かって線を引くと、その延長線上にカノープスが現れます。特に地平線近くで赤い輝きを放つ星がカノープスです。もし2等星のミルザムが見えるなら、シリウスと一緒にカノープスを探してみましょう。
カノープスを求めて、館山・伊戸無料駐車場へ
房総半島には多くの天体観測スポットがありますが、その中でも「伊戸無料駐車場」が特におすすめです。東京からは、首都高湾岸線アクアライン経由で館山自動車道を進み、富浦ICで降ります。館山市内から約20〜30分ほどで到着するこの駐車場は、40台ほどの駐車スペースがあり、南側が海に面しているため、星空観察には最適です。
ただし、館山は風の強い地域であるため、天気予報で風速も確認しておくと良いでしょう。私が訪れた日は風速7mもあり、撮影には苦労しました。
カノープス撮影(タイムラプス)
今回は「CANON EOS 6D+CANON 24mm F2.8」と「PENTAX K3+SIGMA18-35mm F1.8」の2台のカメラを使用してカノープスを撮影しました。強風の中での撮影だったため、三脚の安定を確保するためにセンターポールにリュックをぶら下げました。また、房総半島上空は飛行機の通過ルートであるため、飛行機の光跡が入らないように注意が必要です。
📷CANON EOS 6D+CANON 24mm F2.8で撮影
タイムラプス
📷PENTAX K3+SIGMA18-35mm F1.8で撮影
館山での天体観測後のおすすめスポット:「漁港食堂 だいぼ」
天体観測を終えた後に、ぜひ立ち寄ってほしいのが「漁港食堂 だいぼ」です。地元の水産会社が運営するこの食堂では、新鮮な魚を自分で焼いて楽しむことができます。私もサンマ、エビ、イカを選んで、美味しい朝食を楽しみました。おかずやごはん、味噌汁はおかわり自由で、満足感たっぷりです。
「漁港食堂 だいぼ」営業時間
平日(火曜日定休)
・昼の部 11:00~16:00
・夜の部 17:00~20:00
土日祝日
・朝の部 8:00~10:00
・昼の部 11:00~16:00
・夜の部 17:00~20:00
まとめ
カノープスを観測するためには、場所やタイミングが重要です。館山のような南に位置する地域は、カノープス観測に最適なスポットです。今回の観測では、伊戸無料駐車場からカノープスの輝きを捉えることができました。皆さんもぜひ、カノープスを探しに房総半島へ足を運んでみてください。きっとその輝きに感動することでしょう。