八王子市楢原町にて開催された星空観望会。八王子駅から車で約15分、会場は町並みを一望できるマンションの屋上で実施しました。今回の天体教室&星空観望会では、寒さにもかかわらず16名の方々が集まり、月のクレーター、木星の縞模様や衛星、土星の美しい環を見ていただきました。
八王子星空観望会の概要
今回の観望会の場所は楢原町。八王子駅からは車で約15分ほど走らせたところにあります。会場となった場所は、楢原の町並みを一望できるマンション屋上。都心部に近い東の空は光害の影響を受けやすいですが、南から西にかけての空は、山に囲まれており、十分に星を楽しめる環境が整っています。
天体教室と星空観望会のスケジュール
天体教室は、ならはらわくわくカルチャースクールの講座のひとつとして定期的に実施しています。今回は「木星」と「土星」に焦点を当て、参加者のみなさんにこれらの天体について学んでいただきました。通常は二部構成(前半は天体教室、後半は観望会)で行っています。
天体教室(本日、見える天体について)
今回の講演内容は「月」と「木星と土星」についてです。天気予報を見ると19時頃に雲が出てくる様子。急遽、1部と2部を逆にして、前半を観望会、後半を講演に変更して進めることにしました。星空観望会は天気に大きく左右されますので、臨機応変な対応が必要となります。
親子で楽しむ星空観望会
星空観望会には、年齢を問わず多くの方が参加されます。特に子どもたちが参加する場合は、プレゼン資料にはひらがなを多用し、できるだけクイズを多く取り入れ、人数によっては景品も用意するなどして工夫を凝らしています。また、望遠鏡を覗く際に踏み台を用意したり、三脚周辺を明るく照らすことで安全対策にも配慮しています。何よりも大事なのが安全対策。これが最も優先されます。
星空観望会での参加者の声
人数も多かったため、2台体制で臨みました。1台はビクセンED80 とポルターⅡ経緯台、もう一台はセレストロン NexStar Evolution 6です。セレストロン NexStar Evolution は電子観望を行うことにしました。月や木星、土星は図鑑で見る機会は多いとは思いますが、実際に自分の目で確認できると感動は大きいものです。さっそく、月、木星、土星を観ていただきました。すると、「うわぁ、すごーい!」「木星の縞模様、わかるわかる!」「土星の環を見たのは初めて!」などの歓声が上がりました!そういう声を聞くとほんと嬉しいですね♪
【準備した天体望遠鏡】
【観望会の風景】
電子観望による星空案内
📷電子観望
電視観望とは、望遠鏡に高感度の天体撮影用カメラを取り付けて、カメラに映った映像をパソコンやタブレットのモニターに画像を映し出して行う天体観察です。一度にたくさんの方に見ていただけるメリットがあります。画面に写った写真に撮ったり、録画やキャプチャーすることで、たくさんの方に共有も可能です
今回は、木星、土星をメインに電子観望しましたが、銀河なども映し出すことができます。一人ひとり見ていただく従来の観望会スタイルよりも、モニターを通して、同時に多数の人に見ていただく電子観望での観望会が増えてきています。観望会は、今後、機材の進化とともに電子観望が中心になってくることが予想されます。
月のクレーター
月は、あるときは満月、あるときは半月、そして三日月になったりと、毎日形を変えます。なんとなく見ている月ですが、天体望遠鏡で見てみると、同じ形のクレーターはなく、大小さまざまな形のクレーターが見えます。特に、欠け際(月の明るい部分と暗い部分の境目)はクレーターに影ができやすく、立体的に見えますのでおすすめです!月は参加者に感動を与えてくれます。
木星の縞模様と土星の環
今回の観望会のテーマである「木星の縞模様」と「土星の環」。天候にも恵まれ、バッチリ観ることができました。今までたくさんの観望会を実施してきましたが、やはり一番人気は土星。土星の輪の存在が確認できると、かなりのインパクトがあります。ちなみに、下の写真は、電子観望の際に、動画で撮影し、その後、画像処理をしたものです。これらの写真は、参加者にプレゼントしています。
星空が与える感動
満天の星空を眺めていると、華やかな日常とは打って変わって、静寂に包まれ、神秘的な世界に思わず感動してしまいます。あまりにもの壮大さに日ごろのストレスを忘れさせてくれる力があるように思います。星空観望会に参加することで、新たな発見や感動に出会うことができるかもしれません。天体観測に興味のある方は、ぜひ次回の観望会にご参加ください。一緒に星空を楽しみましょう!(@^^)/~~~
ならはらわくわくカルチャースクール
ならはらわくわくカルチャースクールでは、星空観望会以外にもさまざまなカルチャー講座が開かれています。詳細は以下のリンクからご確認いただけます。