天体撮影が好きな皆さん、今回は静岡県に位置する朝霧高原(朝霧自然公園)を紹介します。ここは富士山を背景に、満天の星空を堪能できる絶好の撮影スポットです。特に夏の涼しい気候や、冬の澄んだ空気の中で撮影する天の川の写真は、まさに圧巻の一言。光害が少なく、駐車場やトイレが整備されているため、初心者からベテランまで幅広い天体観測者に愛されています。
朝霧自然公園(朝霧アリーナ)の概要と魅力
朝霧高原は、富士山の東側に広がる大自然の中にあり、標高約800メートルに位置する広大な高原です。この場所の最大の魅力は、なんといっても富士山と満天の星空を同時に撮影できること。朝霧高原の「朝霧」とは、朝方に冷たい空気が流れ込み、霧が発生しやすいことから名付けられました。霧が晴れた夜空には、無数の星々が広がり、その絶景はまさに一見の価値があります。駐車場トイレは24時間無料で利用できます。富士市のHPには「こちらの施設を含め公園駐車場での車中泊は禁止となっております」と書かれていますのでご注意ください。
朝霧自然公園までのアクセス
最寄り駅はJR富士宮駅で、車で約30分の距離です。東京からは東名高速道路を利用し、約2時間半から3時間で到着します。また、河口湖ICからは約45分、富士山を望む美しいドライブが楽しめます。
朝霧高原内のおすすめ撮影スポット
撮影地は朝霧自然公園(朝霧アリーナ)の駐車場です。撮影できる場所は三ヵ所。第一駐車場、第二駐車場、芝生広場です。天体撮影する場合は、見渡しもよく、またトレイもあることから第一駐車場で撮影する人が多いようです。芝生広場では、富士山を入れての星景写真を撮影している人もいます。駐車場は決して広くはなく、イベントなどあればすぐに埋まってしまいそう。
第一駐車場
天体撮影に最適な場所は、朝霧自然公園内の第一駐車場です。この駐車場は広々としており、天体望遠鏡を安定して設置できます。また、トイレも完備されているので、長時間の撮影にも安心ですね。21時頃には照明が消灯されるため、暗闇の中で本格的な撮影が楽しめます。
第二駐車場
第二駐車場も撮影スポットとしては優れていますが、駐車場内にトイレがありません。トイレに行く場合は第一駐車場のトレイを利用することになりますが、第一駐車場に行くまでの夜道は暗く、急な階段があるため、特に冬季は注意が必要です。
朝霧自然公園(芝生広場)
広大な芝生広場からは、富士山を背景にした星景写真が撮影できます。特に流星群の撮影には最適な場所で、寝転びながら空を眺める贅沢な時間を過ごせるかもしれません。
動画:タイムラプス
北方向を見ると、カシオペア座が沈み、北斗七星が昇ろうとしています。この動画は30秒ほどのタイムラプスです。
近隣の寄り道スポット
富岳風穴
朝霧高原へ向かう途中にある富岳風穴は、夏でも冷涼な洞窟で、国の天然記念物にも指定されています。洞窟内の温度は年間を通じて平均3度で、自然が作り出す美しい氷柱や溶岩棚が見どころです。
<富岳風穴>
青木ヶ原樹海の豊かな緑に囲まれた富岳風穴。中に入ると夏でもひんやりと涼しく、平均気温は3度。 昭和初期までは、蚕の卵の貯蔵に使われていたという天然の冷蔵庫!国の天然記念物にも指定されています。総延長201m、高さは8.7mにおよぶ横穴で、内部は不思議と音が反響しません。これは壁の玄武岩質が音を吸収する性質をもっているためです。 所要15分の見学コースでは、夏でも溶けない氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩などが見られます。(富岳風穴・鳴沢氷穴HPより)
精進湖
河口湖ICから朝霧自然公園の向かう途中にあります。精進湖は、富士山を湖面に映しながら星景写真を撮影するのに絶好のスポットです。
まとめ
朝霧高原は、富士山と満天の星空を同時に楽しめる貴重なスポットです。天体撮影に最適な環境が整っており、初心者からベテランまで幅広く楽しむことができます。夜空に広がる無数の星々と富士山の絶景を、ぜひカメラに収めてみてください。