今回は、群馬県の赤城山にある新坂平駐車場での天体撮影についてご紹介します。このスポットは、標高が高く空気が澄んでいるため、星空撮影に最適な場所として知られています。関東圏からアクセスが良く、初心者から上級者まで多くの天体ファンが集まる人気スポットです。天体観測や写真撮影が好きな方にとって、この場所は見逃せません。
赤城山について
赤城山は、黒檜山や駒ケ岳、地蔵岳など複数の山々の総称で、その中心には、火山活動によって形成された美しいカルデラ湖「大沼」と「小沼」が広がっています。赤城山という名前は、夕暮れ時に山が赤く染まることや、古代の火山活動によって山が赤く見えたことに由来すると言われています。赤城神社がある小鳥ヶ島は、自然豊かな景観と四季折々の風景が楽しめるため、多くの観光客が訪れる「癒しの場所」としても有名です。
関連データ:赤城山観光スポット
赤城山(新坂平駐車場)へのアクセス
赤城山へのアクセスは、関越自動車道を利用し「赤城IC」で降り、県道4号線を進んで県道70号線に入りましょう。赤城山の山頂方向へ向かうと「新坂平駐車場」の看板が見えてきます。赤城ICから新坂平駐車場までは、交通状況によって異なりますが、車でおよそ30分から1時間ほどです。
新坂平駐車場での天体観測
新坂平駐車場は、約50台の車を停められる広い駐車場で、アスファルト舗装されています。駐車場は少し傾斜しているため、天体望遠鏡を使用する際には調整が必要です。標高が高いため、特に天頂付近では多くの星が輝き、天の川もはっきりと見えます。
新坂平駐車場からの天体観測について
南東方向には山や木があり、高度の低い天体の観測には少し不向きですが、南方面は前橋市の明かりがあるため、地平線近くは若干明るくなっています。この点を考慮しながら、最適な撮影ポイントを見つけるのが成功の鍵です。撮影イメージを持ってもらうために、新坂平駐車場から5つの方向に対して写真を撮影してみました。
注意点:新坂平駐車場にはトイレがありませんので、事前に準備をお忘れなく。
新坂平駐車場で撮影した天体写真
今回は「セレストロン EdgeHD800」、「タカハシFC60CB」、「SeeStar S50」の3台の望遠鏡を使って撮影を行いました。特にSee Star S50はその性能で、クリアな星空写真を撮影するのに最適でした。
赤城山の他の天体撮影スポット
今回は新坂平駐車場での撮影でしたが、赤城山には他にも天体撮影のおすすめスポットがあります。ここからは「小沼」や「大沼」について紹介します。
小沼:鏡のような水面に映る星々
小沼は、風のない穏やかな夜に、水面に空の星々が映り込む幻想的な景色が広がります。このような写真はなかなか撮れないため、多くの天体マニアが訪れる理由のひとつとなっています。
大沼:赤城神社を背景にした星景写真
赤城大沼は周囲約4㎞の湖で、湖畔に建てられた赤城神社を入れた星景写真が撮影できます。特に北側の視界が開けているため、ボートや湖畔の景観と共に美しい星空を収めることができます。
まとめ
赤城山は、天体ファンにとって必見のスポットです。標高が高く、天頂付近では明かりの影響が少ないため、たくさんの星を見ることができます。新坂平駐車場での天体観測は特におすすめで、四季を通して素晴らしい星空を楽しめます。次回は、ぜひ小沼で星が湖面に映る幻想的な写真に挑戦してみたいと思っています。